【終了】9/25~全6回「はじめての古文書(2)」

【参加者募集!】・・・申込み締切:9/16(金)

 はじめての古文書(2)『安南国漂流記』を読む 

 安南国漂流記は、1765(明和2)年に悪天候により船が流され安南国(今のベトナム)に漂着し、苦労して帰国した船頭達の記録です。時代背景をからめながら、みんなでゆっくりと読んでいきます。

概要

  • 日 程 全6回[9/25(日)、10/8(土)、10/29(土)、11/19(土)、12/3(土)、12/10(土)]
  • 時 間 午前9時~11時
  • 対 象 初心者の方
  • 場 所 阿智村中央公民館
  • 講 師 柘植幹雄氏(阿智村駒場)
  • 参 加 無料
  • 定 員 10 人(申込みが10名を超えた場合は、途中からの参加はできません。)

テキストについて(講師より)

 『安南国漂流記』は、常陸国陸奥郡磯原村の廻船(野口弥八郎仕立)姫宮丸の遭難から帰国までのことを漂流民から聞き取り、まとめたものです。水戸藩主の侍講にも抜擢され、彼らが故郷へ戻る際に同道した長久保赤水の手によって著されました。

  明和二年(一七六五)年十一月、姫宮丸は銚子沖で遭難し漂流することひと月以上、安南国(現ベトナム)の海岸に漂着しました。命が助かった彼らは、交易中国人の助力により中国南京に渡り、季節を待って明和四年七月中国の番船で帰国しました。長崎奉行所で尋問をうけた後、藩の迎えを待ち帰郷することが出来ました。

 今回のテキストは、上下巻三十一ページを解読します。上巻は、漂流から帰国まで(十八ページ)、下巻は、安南国で見聞したことが十三ページにわたって記されています。判読しにくい文字もありますが難しい用語も多くはありません。

 鎖国下の日本人が漂流という危機的情況を乗り越え、異国の地で外国人と初めて出会った瞬間の驚きとともに、得がたい当時の異国の情報や日本と東南アジア諸国との交易の一端を伺い知ることができます。

 漂流を題材とした様々な史料を読む上で、大変参考になるテキストです。

■ 出 典  :国立国会図書館『安南国漂流記』 デジタルアーカイブ   

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