熊谷元一写真「世界の記憶」キックオフ!!
8/23、熊谷元一写真のユネスコ「世界の記憶」申請に向けたキックオフシンポジウムを開催しました。最初に「世界の記憶」に登録されたシベリア抑留引揚資料を所蔵する舞鶴引揚記念館の山下美晴氏に、登録への取組み経過などをお話しいただきました。山下氏は「登録に向けて、市民による応援団ができるなど、地域で引揚の歴史への認識が高まったことが財産。登録がゴールではなく、その先の取組みが大事。」と話しました。

続いて桜美林大学教授の金子淳氏(博物館学)から、熊谷元一写真世界の記憶申請に関連して地域は何をすれば良いのかについてお話いただきました。金子氏は具体的な取り組みを「人・金・物・場」に整理し、それぞれのポイントを提起。
「登録は目的ではなく手段。登録の意義をみんなで考えていくことが大事。」と話しました。
8/27 伝統的建造物群保存地区の視察報告
駒場地区で実施している町並み調査の一環として、須坂市へ視察に行きました。須坂市には商家や土蔵の町並みが残り、2024年に国が定める「伝統的建造物群保存地区(通称:重伝建)」に選定されました。
須坂市の担当者から、重伝建選定までの経過、行政・地域住民それぞれの取り組みについてお話いただきました。続いて実際に町を歩きながら、建物の特徴や、そこからわかる町の発展の歴史について説明を聞きました。

市が整備した拠点施設も見学。当初は起業支援を目的とした相談窓口でしたが、次第に移住希望者や古い建物を探す人も相談に来るようになり、現在は起業、移住・建物活用のワンストップ窓口となっているそうです。
参加者からは「価値ある建物を次世代に残すためには、こうした窓口が必要と感じた」との感想がありました。
つぼや戦後80年企画展 9/30まで
古民家つぼやにて戦後80年企画展「阿智村に残る戦争の記録物」を開催し、村内に残る戦争にまつわる物を展示しています。展示の一部を紹介します。

火箸の頭に薬莢がついている。
薬莢部分に「旅順」「出征」「紀念」と彫り込まれている。当時、土産品として売られていたと思われる。戦後は個人宅で火箸として使用されていた。
(駒場地区・個人蔵)

駒場地区の蔵の中にあった扇。4ヵ国の国旗が印刷され、中央部分にはバラの絵が描かれている。
ルーツ・製作時期は不明である。絵柄から、1940年9月~1943年7月の間で製作されたと推定される。
戦争に関連する史料があればご連絡ください。地域の記録として残していきたいと考えています。
こまんば城の「御城印」ができました
城に登った記念に「御城印」が欲しいとの声を受け作成しました。古民家つぼやで販売中です。
城山と親しまれる駒場城は、誰が築造したのか詳細は不明です。江戸時代の複数古文書によると「駒場次郎、応永(1400年前後)ころ山城を築き駒場を押領す」とあります。次郎は飯田市山本の保田下にいた林理右衛門の弟または子で、本名を林恵次郎としていて、戦国時代に戦死したもようです。


【こまんば城 御城印 三つの紋】
- 城を築造した林の紋(安布知神社拝殿の天井の文字から)
- 1554年に武田信玄が伊那谷全域を治めたことから武田菱
- 徳川時代には旗本の宮崎氏が治めた後、天領となり幕府直轄地となったので、葵のご紋
(阿智村全村博物館協会代表理事:林茂伸)

【参加募集】10月13日(月祝)中馬街道ウォーク
下伊那郡西部に通る伊那街道は「中馬街道」と呼ばれ、江戸時代には物流の主要な道として、各村の暮らしに影響を与えました。
今回は根羽村と平谷村の中馬街道を、ガイドの解説を聞きながら歩きます。武田信玄にまつわるスポットなどを巡ります。

- 日時 10月13日(月祝) 午前9時30分 (午後1時30分解散予定)
- 集合 根羽村・信玄塚横駐車場(R153号線沿い)
- 参加費 1,000円
- 申込み 全村博HPの申込みフォーム、または全村博事務局までお申込みください。
- 申込み締切:10月8日(水)
- 主催:中馬街道連絡会(根羽・平谷・阿智)
【参加募集】10月18日(土) 第3回帚木セミナー
源氏物語に登場する帚木がある園原で開催する「帚木セミナー」第3回目は、平安文学や日本服飾史が専門の畠山大二郎氏をお招きし、平安装束の魅力についてお話し頂きます。お気軽にご参加下さい。
- 日時 10月18日(土)午後1時30分~3時
- 講師 畠山大二郎氏(愛知文教大学准教授)
- 参加無料、予約不要
- 会場 園原ビジターセンターはゝき木館
- 内容 源氏物語ゆかりの帚木をテーマに平安装束の魅力を紹介、平安時代の衣装の着付け実演(予定)
熊谷元一写真童画館
アートギャラリー企画展「NHK長野放送局撮るしん展」
NHK長野放送局に視聴者から寄せられた、信州の美しい風景や暮らしを写した写真を紹介する「撮るしん」で取り上げられた写真48点を展示しています。

- 日程:9月3日(水)~10月27日(月)
- 場所:熊谷元一写真童画館(昼神温泉郷内)
- 入館料:アートギャラリーは無料
- 会場でスマホからアンケートに答えるとポストカード12枚セットプレゼント!
8/30 阿智村自然体験教室を開催しました
8月30日に、愛知県大口町・親子自然体験教室の33名を受け入れ、セミのぬけがら探しと藍のたたき染め体験を行いました。


ぬけがら探しは伍和・備中原つつみ公園で行い、セミやヤゴのぬけがらを見つけました。また「備中原環境保存会」の皆さんによるカラスガイの解説を聞きました。



9/13・14 藍のたたき染め体験を開催しました
9月13・14日に古民家つぼやで「藍のたたき染め体験」を開催しました。つぼやの庭から藍の葉を摘み取ってきて布の上に置き、こすって布に色を移し、オリジナルバッグや巾着を作りました。




幼児から大人まで2日間で約40人が参加し、葉を並べて花のようにしたり、ハサミで切って文字を作ったりと、思い思いにデザインして仕上げました。
観光で訪れた方だけでなく、阿智村や飯田市からも参加者があり「来年もぜひ企画してほしい」との声がありました。

